#3 醤油ラーメン(一ノ関)
忘れられない旅行メシ、第3弾は岩手編。現役時の東北鉄研旅行では宮古に、OB時の東北鉄研旅行では北上に宿泊した。そのためどちらの旅行でも夕食をとったはずなのだが、スーパーの売れ残りの弁当だったり、全国チェーンの居酒屋に入ったり…だったので、思ったよりも地元ならではのメシにありつけていない。考えてみると、県都盛岡の改札を抜けたこともなかった。本場の「盛岡三麺」をいつかは食べてみたいものである。
そんな食の記憶の薄い岩手ではあるが、筆者の心に残っているのは、一ノ関駅の醤油ラーメンである。2005年夏の東北鉄研旅行、その最終日の解散地点は一ノ関だった。中学1年生の、はじめての鉄研旅行は東北。リゾートしらかみや岩泉線…記憶に残っていることも多いが、「食の確保の大変さ」が思い出される。各宿泊地で朝食こそ用意されていたが、夕食は閉店間際のスーパーの売れ残り、昼食もあてにした駅で確保ができずに抜きになりかける(長時間停車したため難を逃れた)など、中1にとっては苦労のある旅行だった。
そんな旅行で、やっとあたたかい昼食にありつけたのが、4日目解散地一ノ関になってであった。ミーティングを終えて解散後。お昼時、各列車までは時間があるため、解散したとはいえだいたいの部員が食事をとろうとし、だいたいの部員が駅のホームにポツンと立つそば屋の前に立っていた。他に食事場所も見つからないので、私も先輩方に加わり、醤油ラーメンをオーダーする。「駅そば」というものに慣れていない頃。先輩方の注文方法や食べ方を見よう見まねで真似し、夢中になって食らった。素朴な味が、とても印象に残った。
2012年夏の北海道旅行や2015年夏の東北旅行でも一ノ関を通ったが、まだそのお店は残っていて、いたく感動したのを覚えている。2005年のときにすでにどこか古めかしさを感じていたが、現在もまだ営業しているようだ。またいつか、あのラーメンを食べに行きたいと思う。
みなさまの旅行メシも是非コメント欄でお聞かせください…!
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