#6 さくらんぼ(飯豊町)
忘れられない旅行メシ、第6弾は山形編。はじめての鉄研旅行で泊まったのはここ山形県ではあるが、記憶が薄い。考えれば山形線、仙山線にも乗ったことがないので、山形駅には降り立ったことどころか通過したこともない。東北5県では一番馴染みが薄い県かもしれない。
そんな山形県でとった食事はおそらく5回だ。うち4回は、酒田(中1夏鉄研旅行)と天童(中3東北旅行)で宿泊した時のそれぞれの夕食と朝食。酒田での夕食はスーパーの残り物だった気がするが、それも含めすべてどんなものを食べたか正直覚えていない。残る1回が、個人旅行で車で訪れた「道の駅いいで」での食事である。
2018年のゴールデンウィーク。前日は新潟は瀬波温泉に泊まり、この日はその帰り。時刻はお昼過ぎ。米沢まで下道を進み、郡山を経由して東北道で戻る道中、地元らしいものを食べたいと思い、道の駅に寄った。
さすがはゴールデンウィークであって、混雑。地場野菜販売コーナーも人が多く、たくさんの屋台が立ち並び、目当ての米沢牛もいただけるレストランにも長蛇の列ができていた。レストランは諦め、「米沢牛串」の屋台に駆け込んだが、これが本当に美味しかった。とろけるとはこのこと。あまりのおいしさに、また並んで食べてしまったほどだ。
もちろん米沢牛も忘れられないのではあるが、ここで取り上げたい忘れられない旅行メシは、実はさくらんぼである。
この道の駅の外では、実は「さくらんぼ種とばし選手権!」が行われていた。寒河江市からわざわざ一団が来たらしく、ご当地キャラまできてPRがされていた。
正直「あー、面白そうだね…」と若干冷めた目で見ていたのだが、聞けば参加料は無料とのこと。しかも高いさくらんぼを2粒もいただけるそう(1粒は種とばし用、1粒は味わい用だそうだ)。それにつられて、列に並んでしまうことに。
種とばしはフィールドが用意されて、台の上に乗って思いっきり吹く…という形であった。妙な緊張感の中やってみると、正直平均記録も越えず惨敗ではあった。が、さくらんぼの味は格別だったし、その体験ができたことがとても楽しかった。
今となっては飛沫の関係でなかなか難しい行事になってしまったように思う。ふらりと入った道の駅で、記憶に残る体験ができたように思う。
みなさまの旅行メシも是非コメント欄でお聞かせください…!
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