忘れられない旅行メシ#11 埼玉

#11 江戸醤油やきそばと軍鶏焼(羽生)

~先週更新しなくてすみませんでした~
 
 第11弾は、埼玉県。もはや旅行でなくても、訪れやすい県である。帰りの新幹線や夜行列車で「大宮」という文字を目にすると「帰ってきた」感があり、むしろ旅行の終わりを意識する県かもしれない。

 そんな埼玉県の「旅行メシ」というと難しいように思えてくる。実際ひねり出すのは難しかったのであるが、私には東北道に乗ったら必ずといっていいほど訪れるパーキングエリアがあることを思い出した。上り線の羽生PAである。

 最近のSAやPAはリニューアルすることが多く、寄居PA上りは星の王子さまとコラボしたPAとなった。三芳PA上りや羽生PA下りなどはPASARという商業施設となり、SA並みの専門店の集まる施設にグレードアップしている。
 羽生PA上りも、その例に漏れずリニューアルしたのであるが、コラボしたのはまさかの「鬼平犯科長」。「鬼平江戸処」としてリニューアルし、一見PAとは思えない江戸屋敷の建物となった。中の食事処や売店も「江戸」を意識したものになっていて、日本橋たいめいけんの作るラーメンなど、ここでしかいただけないグルメも多い。
 
 なかでも、筆者がおすすめするのは、屋台にある「江戸醤油やきそば」と「軍鶏焼」である。どちらも珍しい食べ物ではないかと思う。
 「江戸醤油やきそば」はその名の通り、醤油ベースのやきそばである。焼きそばといえば、ソース!たまに塩…というイメージも多いと思うが、うちで作る焼きそばはたまに「醤油」が登場するくらい、馴染みが深い。この味を外で楽しめるのは、なかなか嬉しく、また美味しいのだ。個人的に醤油ソースの焼きそばはおすすめだ。
 一方「軍鶏焼き」。軍鶏(しゃも)をただ焼いただけじゃないかと想像する人も多いのではないかと思うが、そうではない。たこ焼きの中身がたこではなく軍鶏なのだ。そして、ソースをつけずにそのままいただくのである。これが、また素朴な味わいながら美味しい。

 珍しい和風グルメも、江戸の感じられる雰囲気の施設であると、また引き立つ。
 好きなPAの一つではあるが、どうやら筆者は3年訪れていないようだ。いま挙げたグルメもまだあるのかわからないが、雰囲気を味わいに、近いうちにぜひ訪れたいものである。

 みなさまの旅行メシも是非コメント欄でお聞かせください…!